ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
バートン マルキール
資産運用の再勉強にと。
読みやすくて理解しやすい、それでいて専門的なところまで
勉強することができました。
分厚さに一瞬驚きますが、読み始めるとあっという間に読破です。
考え方などにも役に立ち。
■株価評価の要素
1.期待成長率
合理的な投資家は、配当の成長率がたかれば高いほど、
株式に対して高い価格を支払うはずである。
合理的な投資家は、成長率の期待持続期間が長ければ長いほど、
株式に対して高い価格を支払うはずである。
2.支払配当額
合理的な投資家は、他の事情が等しければ、企業の利益のうち現金配当として支払われる
割合が多ければ多いほど、高い株価をつけるはずである。
3.リスクの度合い
合理的な(つまり、リスクは大きいより小さいほうがいいと考えるような)投資家は、
他の事情が等しければ、その株式のリスクが低ければ低いほど、高い価格を支払うはずである。
4.金利水準
投資家が合理的で他の事情が等しければ、金利水準が低ければ低いほど、
株価は高くなる。
⇒株式のファンダメンタル価値、したがって株価収益率は、
企業の成長率が高く、
その持続期間が長く、
支払配当は多く、
リスクは低く、
そして金利水準は低ければ低いほど、
高くなることを意味する。
↓3つの注意事項↓
1.将来についての期待が正しいかどうかは、現時点では証明できないこと。
2.不完全なデータから正確な期待値を計算することはできないこと。
3.メスの鷲鳥にとって成長であることが、オスの鷲鳥にとっても成長であるとは限らないこと。
■成功するための3つのルール
1.今後五年以上の利益成長率が市場平均以上の銘柄を買うこと。
2.株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな。
3.投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄を探そう。